一生興味があること

保育士試験はもうすぐで、あと一科目受かれば保育士になれる。

 

子どもの頃の夢は漫画家か、保育園の先生だった。

ずいぶん遠回りしたものだ。

 

 私は放射線による内部被曝の人体に及ぼす影響に興味がある。

誰かを責めたい訳じゃなくて、

知りたいのだ。

 

私の父はその昔、京都の大学で

原子力について研究していたらしい。でも途中でやめて、

しばらくごみ拾いとかそういうことをした後、高校の数学教師になった。

その後、激しい双極性障害になり、入院し、原因不明の心臓発作で亡くなった。

 

その間にも子どもはすくすく育ち、大人になった。

 

私はあまりテレビを見なくなった。見るとなんだか悲しい気持ちになったから。

 

父が大学で研究していた頃、放射線が漏れていたこともあったらしい。

 

私の大学の友人に、原発関連の企業で働いている人がいる。

 

大学で勉強して、普通に働いて、結婚して、幸せになりたくて生まれてきた彼らの心境は、震災の後今では複雑なことになっている。

 

24時間稼働している工場で働いている友達もいる。停電になったら、ほんとに困るだろう。

 

一方で私が最近知り合った友達は、原発を使うことから降りていきたいひとが多い。

 

私はこれから、初めて福島の人たちに出会う。

 

私は父がどうして原子力に関する研究をやめたのか知りたくて、

大学ですこしばかり勉強したけど、頭が悪いので、大学で量子力学に関する講義を聞いてもちんぷんかんぷんだった。

もともとアタマが理系ではないのだ。

 

双極性障害は、ミトコンドリアがおかしくなって起こるという説がある。精神障害と、内部被曝の関連性に私は一生興味を持ちつづけると思う。

 

原子力発電を推進してきたひとも、

きっと誰かのお父さんで、

ツバメの親のように何回も何回も

子どもを育てるために餌を運んだのだろう。

「飯を食うために」

すごくよく聞くフレーズ。

 

ウランを運んでくる途中でもたくさんのひとが被曝している。

 

誰かのいのちを食べてすくすく育った私はどういう風に生きたらいいのだろう。

 

大飯原発の再稼働反対に駆けつけた人たちの映像をUSTで見て思った。知ってるひとがたくさんいた。真剣に、反対してる。

ほんとに真剣に。

 

私にできることは、対話をし続けることだと思った。

 

一緒に生きるためにどうしたらいいのか考えたい。

 

滑稽だけど、地球一個ぶんの暮らしを這いずり回って探していきたい。愚か者や偽善者と笑われてもいいし、もはやキチガイと思われてもいい。

日々の暮らしをひたすら丁寧にしていきたい。

なるだけ楽しい方法で。

 

先住民族のひとたちの暮らし方や考え方に、そのヒントがあるように感じる。

 

すべてのお父さんに幸せになってほしい。

時間泥棒にさせられている人にも、幸せになってほしい。

これは私のワガママだ。