乳幼児の発達の観察

 

不思議なことに、1歳6ヶ月の甥っ子は

よく笑うとともによく泣く。

理由もなくよく笑うと思ったら

同じ位の確率でよく泣く。

 

最近はちゃぶ台にのって自分の背の届かない

未知のゾーンへ乗り出し、

ボールペンやはさみなどアブナイものを

手にしては、それを取り上げられるとギャン泣きする。

「ぼくがせっかく苦労して手に入れた研究成果なのに!」

といわんばかり。

探究心が旺盛である。

 

冒険が好きになってきた。

それまではママのおっぱいがなければ不安で

仕方がない感じだったけど、

自分からベビーカーに乗り込んで、

笑顔で「出発の準備ができている」アピールをする。

冒険のためならば、ある程度母親と離れても大丈夫なようだ。

バージョンアップした感じである。

今日は裏の倉庫から出てきたニューアイテムである

こども用の砂遊びセットと水筒とおやつを持って

公園に行った。

自分の身体の半分くらいは段差のある階段を登って

滑り台を降りる。相当なレベルだ。

砂場では、はじめてシャベルを使って砂を運ぶ。

砂を運ぶという行為にはいろんなことが含まれていて、

たとえばてこの原理とか、くぼんだ面を上にしないと

多く砂をすくえないとか、水平に保たないと砂がこぼれるとか、

とにかく「自分の行為によって周囲の環境を変える」

ということがリアルに感じられるように思う。

そして砂を自分の身体にこすりつけ、砂のつぶつぶ感を

体得する。

セシウムが含まれている砂では、そういうことが出来ないのは

困った。茅ヶ崎の砂にも若干含まれているだろう。

しかしそんなことは気にもせずにこすりつける。

 

どうしよう。自発的な探究心を飽くなく発揮させることは、

知性の発達にもっとも有効である反面、

放射性物質が入った砂を身体に塗りたくるのは

知能の発達を妨げる恐れがおおいにある。

 

甥っ子の場合母乳で育って超巨大化してるし、

生命力が有り余っているが、

やはり砂場の計測はした方がいいな。

後から責められても困るし。

 

ともかく甥っ子は今日人生で初めての

砂場でシャベルで砂をバケツに入れるという行為をし、

頼んだものを持ってくるということを覚えた。

彼は日々成長している。